ロハスプラザでは、「人参通信」を発行し、人参栽培の様子や人参にまつわるトピックスをご紹介しています。ここでは人参通信のバックナンバーをご覧頂くことができます。

紫陽花が少しずつ色づき始め、季節の移ろいを感じる頃となりました。日中は25度を超える夏日も増えてきましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
ロハスプラザのひとつの圃場では、次の人参づくりに向けた土づくりが進められています。使用している腐葉土は、経営母体が運営する中間処理場で製造したものです。食品加工に使用しない人参葉も廃棄せず堆肥として再利用し、畑へ戻しています。自然の恵みを循環させながら、これからも丁寧な土づくりに取り組んでまいります。土から育まれる人参のおいしさをジュースでご賞味ください。




「野菜は生のまま食べるのが一番栄養がある」
私たちはなんとなく、そんなイメージを抱きがちです。しかし、人参の栄養摂取に限っては、その常識が当てはまらないことをご存じでしょうか。実は人参は、生のまま食べるよりも、すり潰して加熱を行う方が、体への栄養の吸収・利用効率が向上するという科学データがあるのです。
その秘密は、人参の構造にあります。人参に豊富なβカロテンは、植物の非常に硬い細胞壁という繊維の檻の中に閉じ込められています。人間はこの頑強な細胞壁を消化液だけで壊すことが得意ではありません。そのため、生のまま食べても栄養が檻に閉じ込められたまま通り過ぎてしまいやすく、サプリメントなどの状態に比べると、体内での利用効率が大幅に下がってしまうことが国の基準でも示されています。
この課題をクリアするための理想的な形がジュースへの加工です。細かくすり潰すことで細胞壁が物理的に破壊され、中のβカロテンが外に溶け出します。さらに、製造時の殺菌工程で加熱されることによって、細胞内で固く結びついていた栄養素の構造が緩み、人間の小腸でさらに吸収されやすい形へと変化するのです。
実際、海外の大学や臨床栄養学会などで発表された世界的な研究でも、人参ジュースを飲んだグループは、生の人参を食べたグループに比べて、βカロテンの体内吸収率が最大で約1.7倍〜2倍近くにまで高まったことが実証されています。 ここで「加熱すると栄養が壊れてしまうのでは?」と心配になりますが、人参の主成分であるαやβのカロテンは、熱に対して強いという優れた性質を持っています。そのため、一般的なジュース製造で行われる加熱殺菌であれば、栄養が大幅に減少することはなく、そのほとんどがしっかりと残ります。
「熱で壊れることなく、むしろ組織がほぐれて吸収率が圧倒的に高まる」。そう考えると、人参ジュースは自然の恵みを最も効率よく体に届けるために計算された、非常に理にかなった形と言えます。毎朝の一杯で、人参の驚きのパワーを余すことなく体に届けてあげてください。
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